内容説明
戦争・紛争、国民、ジェンダー、エスニシティ―学問領域を越えた最新の到達点。
目次
総論 記憶と構築の視界
1 記憶(戦争の記憶をめぐる日中比較試論―軍人の遺体・遺骨処理と追悼・顕彰;九〇年代アジア美術にみる「大東亜戦争」の記憶―若き反逆者たちのタブーヘの挑戦;現代韓国政治における伝統の記憶―士(ソンビ)社会の形成と公共善
中央アンデス高地農村の変容―インカ帝国の記憶とボリビア高地の過疎化傾向をめぐって
「台湾原住民族」と「日本人」のイレズミとその記憶―イレズミへの賞賛と規制をめぐって
能楽師粟谷菊生の「いのち」―「歌占」の梗概と曲極)
2 構築(人間関係の記憶と現代における再構築の課題―“教育の商品化”というグローバリズムの大波をいかに越えるか;フィリピン・コモンウェルスの教育政策とフィリピン革命の記憶―国民の道徳的伝統の物語としての独立革命;インドの民族運動と対華医療使節団―1930年代後半の政治状況とインド国民会議派の動静;北アイルランドの再建と「集団の権利」―「人権章典」策定過程における論争を中心として;「危機」の記憶と刑罰国家への道―合衆国におけるクラックスケア;カラーブラインドとは何を見ない/何が見えないころなのか?―奪われた「未来の記憶」をめぐるアメリカ現代史)
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